コルチ器には有毛細胞がある。
耳小骨は鼓膜の音振動を減弱させる。
耳小骨に付着する筋が収縮すると音の伝達は増幅される。
音に対する蝸牛の基底膜の反応は周波数によらず一定である。
有毛細胞の不動毛がどの方向に動いても有毛細胞を脱分極させる。
皆さん、実習ではあまり(ほとんど?)意識しない聴覚器です。
国家試験では聴覚器・平衡器と視覚器で約1問ずつ出題されている分野です。
しっかり勉強しておけば2点もらえる、意外とおいしい分野なのですが、
食わず嫌いにしている受験生は多いと思います。
せっかくなので、得点源にしてみませんか?
推測ではありますが、恐らく正答率は毎年低いのでしょう。。。
なぜならこの分野の問題は難易度が上がっていません。
本来なら、一般問題は選択肢全てを理解しないと類似問題に対応できない傾向にあるのですが、この分野はそれには当てはまりません。
むしろ、全ての選択肢に反応しない方が良い傾向にあります。
もう一度、問題を見てみましょう。
第45回午後問63 正しいのはどれか。
コルチ器には有毛細胞がある。
耳小骨は鼓膜の音振動を減弱させる。
耳小骨に付着する筋が収縮すると音の伝達は増幅される。
音に対する蝸牛の基底膜の反応は周波数によらず一定である。
有毛細胞の不動毛がどの方向に動いても有毛細胞を脱分極させる。
この問題から得る知識は以下の3つです。
コルチ器:聴覚の受容器のこと
有毛細胞:聴覚の受容器細胞
音は筋の収縮で減衰、骨で増幅
ここでいう骨とは耳小骨(ツチ骨、キヌタ骨、アブミ骨)です。
この問題で重要なことは最初の1と2です。
受容器に受容器細胞があるのは自然なことです。
なので正解は1となります。
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