心疾患の患者に対して等尺性運動は負荷が高いため禁忌となっているとありますが、何故高負荷になりやすいのかいまいち理解できずにいます。何故、等尺性運動は負荷量が他の運動に比べて高いのでしょうか。

受験生から質問がありました。

よくある質問の一つなので共有したいと思います。


大事なことは、

  1. 血圧=心拍出量×末梢血管抵抗(心拍出量=1回拍出量×心拍数)

  2. 等張性収縮は関節運動を伴う。

  3. 等尺性収縮は関節運動を伴わない。

以上を踏まえて解説です。

等張性運動では、関節運動を伴います。つまり、筋肉の収縮と弛緩を交互に繰り返すことになります。

イメージとしては、筋収縮期は血管が潰れて血流が減少し、筋弛緩期は血管が広がり血流が増大する感じです。

筋弛緩期に末梢血管抵抗が減ずることで、著しい血圧上昇を伴わずに運動筋への血流増大が図れます。

血圧=心拍出量×末梢血管抵抗

心拍出量は増えますが、末梢血管抵抗が減ずるので血圧上昇を抑えられます。

一方、等尺性収縮の特徴は関節運動を伴わないことです。

筋の持続的収縮によって、血管が潰れている状態が続くことになります。

健常者では運動により心拍出量は増え、末梢血管抵抗が減ずる機会がないため、血圧が上昇しやすくなります。

血圧=心拍出量×末梢血管抵抗

心疾患を有する人や高齢者では、心拍出量は増加せずに末梢血管抵抗の上昇により血圧があがります。(心機能が運動に対応できない)

血圧=心拍出量×末梢血管抵抗


分からないとこを分からないままにせず、理解して進みましょう。


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