呼吸の過去問VOL2
- hikaru.masuza
- 6月4日
- 読了時間: 4分
第54回午前56 (改)
呼吸器で正しいのはどれか。
1. 鼻前庭は粘膜で覆われている。
2. 気管は第4胸椎の高さから始まる。
3. 上気道は鼻腔から喉頭までをいう。
4. 右主気管支は左主気管支よりも細い。
5. 気管支の分岐角は右より左が大きい。
不適切問題となった過去問です。
1. 鼻前庭は皮膚で覆われている。
2. 気管は第6頸椎の高さから始まる。
3. 上気道は鼻腔から喉頭までをいう。
4. 右主気管支は左主気管支よりも太くて短い。
5. 気管支の分岐角は右より左が大きい。
気管の延長線上に垂線を下した際、主気管支の分岐角は右(25°)より左(45°)が大きい。
正解3
第55回午前57
気管支について正しいのはどれか。
1. 気管支には平滑筋がある。
2. 左主気管支は右主気管支より短い。
3. 気管支の内表面は扁平上皮で覆われる。
4. 気管分岐部は食道の第1狭窄部にある。
5. 気管の延長線に対する気管支の分岐角度は左より右の方が大きい。
1. 気管支には平滑筋がある。
2. 左主気管支は右主気管支より細く長い。
3. 気管支の内表面は多列線毛上皮で覆われる。
4. 気管分岐部は食道の第2狭窄部にある。食道の狭窄部をしては食道起始部(C6)、気管分岐部(T4)、横隔膜貫通部(T10)である。
5. 気管の延長線に対する気管支の分岐角度は右(25°)より左(45°)が大きい。
正解1
第55回午前73
肺機能検査とその説明の組合せで正しいのはどれか。
1. 1秒量 安静呼気の呼出開始から1秒間に呼出した肺気量
2. 残気量 安静呼気位に肺内に残存した肺気量
3. 肺活量 最大吸気位からゆっくりと最大呼気位まで呼出した肺気量
4. 拘束性換気障害 %肺活量90%未満
5. 閉塞性換気障害 1秒率80%未満
1. 1秒量は努力呼出曲線で計測できる。
2. 残気量 予備呼気量まで呼出した後、肺内に残存した肺気量
3. 肺活量 最大吸気位からゆっくりと最大呼気位まで呼出した肺気量
4. 拘束性換気障害 %肺活量80%未満 かつ1秒率70%以上
5. 閉塞性換気障害 1秒率70%未満かつ%肺活量80%以上
正解3
第59回午前58
呼吸器で正しいのはどれか。
1. 気管支は下気道に含まれる。
2. 輪状軟骨は弾性軟骨である。
3. 気管の長さは約20㎝である。
4. 咽頭の下端はC8の位置にある。
5. 気管の延長線に対する分岐角度は左気管支より右気管支の方が大きい。
1. 気管支は下気道に含まれる。 上気道は鼻腔・咽頭・喉頭、下気道は気管・気管支・細気管支である。
2. 輪状軟骨は硝子軟骨である。
3. 気管の長さは約10~12㎝である。 ちなみに食道の長さは約25㎝である。
4. 咽頭の下端はC6の位置にある。 咽頭の下は喉頭(気管の始まりです)
5. 気管の延長線に対する分岐角度は右気管支より左気管支の方が大きい。
正解1
主気管支の分岐角度を選択肢にいれるのが好きなんですかね?
第60回AM64
呼吸の調節機構で正しいのはどれか。
1.呼吸中枢は視床下部にある。
2.末梢の化学受容器は椎骨動脈にある。
3.横隔膜や肋間筋は随意的に収縮できない。
4.末梢の化学受容器は酸素分圧の上昇により興奮する。
5.肺の伸展受容器の興奮は迷走神経を介して呼吸中枢に伝わる。
1.呼吸中枢は延髄にある。
2.末梢の化学受容器(頸動脈小体)は内頸動脈と外頸動脈の分岐部にある。
3.横隔膜や肋間筋は随意的に収縮できる。
4.末梢の化学受容器は酸素分圧の低下により興奮する。
5.肺の伸展受容器の興奮は迷走神経を介して呼吸中枢(延髄の呼息中枢)に伝わる。それによって呼気に転じる。これをへーリング・ブロイエル反射という。
正解5
第60回AM 70
肺気量分画のうちの2つを用いて肺胞換気量を算出する場合、使用するのはどれか。
2つ選べ。
1.残気量
2.1回換気量
3.死腔換気量
4.予備吸気量
5.予備呼気量
気道とはただのガスの通り道で、ガス交換に関与するのは肺胞である。
この気道を通って肺胞に到達するまでに、解剖学的死腔として約150mlのロスを生じる。
分時換気量であれば、1回換気量×呼吸数(回/分)で表せるが、
肺胞換気量は(1回換気量-解剖学的死腔量)×呼吸数(回/分)で表す。
正解2.3
例)解剖学的死腔量を150mlとして。
Aさん:1回換気量500ml、呼吸数10回
Bさん:1回換気量250ml、呼吸数20回
分時換気量はAさん、Bさんともに5000ml/分となります。
しかし大事なのはガス交換に関与する肺胞換気量です。
Aさんは(500-150)×10=3500ml/分
Bさんは(250-150)×20=2000ml/分
となり、呼吸数では代償できないことが分かります。
呼吸リハビリテーションでは、呼吸数を上げるのではなく、1回換気量の改善を図る事が目的になるのが、よく分かると思います。
1回換気量を改善するために、横隔膜の促通や胸郭の可動性改善などを図ります。
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